TECHNICAL
技術関連情報│腐食関係
塩害について
塩害とは、塩分を含む風や雨、汚れなどが金属に付着することで、腐食して、錆が発生する被害のことです。
一般的には塩害地域と呼ばれる海沿いの地域で多く発生します。
注) | 台風など、強風が吹いた場合には、塩害地域でなくても塩害が発生することがあります。 |
注) | 塩化ナトリウムなどの塩化物も塩害をもたらしますので温泉地や、塩化物を含む融雪・融氷剤、凍結防止剤が撒かれる道路の付近でも発生します。 |
・塩害による腐食が発生しやすい場所
塩害は特に、軒下のような雨水による洗浄が行われない場所で、著しい腐食が発生します。
外壁面などは雨水で洗浄されますから、比較的腐食しにくい環境となりますが、配管等の支持用のブラケットがあった場合はその下部など雨水で自然に洗浄されない部分は腐食がひどくなる傾向にあります。
・配管やケーブルラックの塩害対策
塩害地域内では、プルボックスやケーブルラックなども塩害対策仕様とします。
ステンレス製や合成樹脂性とするのが最も簡単な方法ですが、ステンレスはコストが大きくなりますし、合成樹脂性は日射や衝撃に弱いため、設置場所が制限されます。
多くは、溶融亜鉛メッキを施した鋼製材料を使用し、場合によって耐塩塗装を施すという方法が一般的です。